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ディープ・スロート (ウォーターゲート事件) : ミニ英和和英辞書
ディープ・スロート (ウォーターゲート事件)[くだん, けん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [こと]
 【名詞】 1. thing 2. matter 3. fact 4. circumstances 5. business 6. reason 7. experience 
事件 : [じけん]
 【名詞】 1. event 2. affair 3. incident 4. case 5. plot 6. trouble 7. scandal 
: [くだん, けん]
 【名詞】 1. matter 2. case 3. item 

ディープ・スロート (ウォーターゲート事件) : ウィキペディア日本語版
ディープ・スロート (ウォーターゲート事件)[くだん, けん]
ディープ・スロート()とは、1972年アメリカで起こったウォーターゲート事件で、事件を調査報道した『ワシントン・ポスト』の記者に指導する形で情報を示した人物の通称。長い間正体は不明であった。しかし2005年に、事件当時のFBI副長官であったマーク・フェルトであったことが判明した。この名前の由来は、事件が起こった1972年1月に公開され、大ヒットしたポルノ映画ディープ・スロート』からで、当時の『ワシントン・ポスト』編集局次長によって名付けられた。
== 概要 ==
ウォーターゲート事件は1972年6月17日深夜に、米大統領選挙の予備選挙のさなかに、ワシントンのウォーターゲートビルにあったアメリカ民主党本部に5人の男が盗聴装置を取り付けるために侵入して逮捕されたことから始まった事件で、その後に当時のニクソン大統領の再選委員会の警備主任が犯行に加わっていたことが発覚した。直後に水面下でホワイトハウスの大統領補佐官らがすぐにもみ消し工作を行い、ニクソン大統領は事件6日後にこのもみ消し工作を承認した。当初は事件の詳細がつかめず、「三流のコソ泥事件」とされて同年11月の大統領選挙には何ら影響せず、ニクソン大統領が再選を果たした。この間もマスメディアも事件への関心は薄く、唯一『ワシントン・ポスト』のみが事件の報道を続けていたが、翌年の1973年3月に侵入犯のマッコードが証言でニクソン再選委員会及びニクソン政権側近が関与していると暴露し、その後に数々の不正の発覚やもみ消しを否定したニクソン大統領への疑惑が拡大して、やがて大統領執務室での会話を録音したテープの存在が明らかになってから、このテープの提出をめぐる大統領側と議会・特別検察官側との攻防が続き、特別検察官の解任、司法長官及び次官の辞任、最後には大統領のウソが録音テープから明らかになって下院で大統領弾劾の発議がされて、ニクソン大統領は辞任に追い込まれた。
当初、この事件は単なる「盗聴騒ぎ」としてそれほどには注目されていなかった。そのなかで『ワシントン・ポスト』の2人の記者、ボブ・ウッドワードカール・バーンスタインは事件発覚の日から取材を続けて、やがて取材に限界を感じていたボブ・ウッドワードは3年前の海軍在籍時にホワイトハウスに書類を逓送する役目の時にたまたま同席したFBI高官のマーク・フェルトと親しくなり、その後も記者とFBI幹部との接触を続けていたことで、1972年10月の深夜にワシントンのポトマック河畔のある駐車場でマーク・フェルトと会い、事件の真相についてにマーク・フェルトに聞いたことがこのディープ・スロートの発端である。
ボブ・ウッドワードはこの重要な取材源を隠すことに最大限の注意を払い、マーク・フェルトも自らの話を記事にすることをしないことをウッドワードに約束させて、ウッドワードとの話に応じた。ただし、後にウッドワードが述べているように、一般的に政権内部のことについての情報を提供したことはない。フェルトはウッドワードの問いかけに、具体的に答えることはせず、どこに行けばそれに関した重要な情報が得られるか、そのことを伝えていた。ウッドワードはやがてこの「政権内部の重要人物」からの情報を柱に違う角度からの記事を書いていくが、ワシントン・ポスト内でこの重要な情報源を編集局次長がディープ・スロートと名付けた。
ディープ・スロートは厳密には内部告発を行なったわけではない。世間に対して自ら何かを訴えたわけではなく、情報を自分で漏らしたわけでもない。情報を入手して世間に明かしたのは、『ワシントン・ポスト』の2人の記者である。具体的にディープ・スロートが行ったのは、情報を得る方法を記者達に示唆した事である。「ここに情報がある」という風に直接的に情報を示すかわりに、「こういう情報を探せ」という様な道筋をおおまかに示した。具体的に道筋を見つけたのは、あくまでも記者たちの仕事だった。
その後、彼らが取材し見つけたものに対して、ディープ・スロートは「それではまだ不足だ。もっと探せ」とか、「同じ種類の情報をもっと探せ。二重チェックせよ」などと言い、あるいは「それでいい」と合格点を与えることもあった。ディープ・スロートは、どのような情報があるかを明らかに知っていた事になるが、自分で直接教えることはしていないため、秘密漏洩をしたわけではない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ディープ・スロート (ウォーターゲート事件)」の詳細全文を読む




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